仏教-Buddhism-

因果の道理(因果応報・因果の理法)についての説明です。

因果の道理

善因善果・悪因悪果・自因自果

善因善果・悪因悪果・自因自果

因果の道理は大きく次の3つに分けられます。

一つずつ簡単に説明していきます。

善因善果

よいタネをまけば、必ずよい芽が出る。

よい行いをすれば、必ずよい結果が返ってくる。

悪因悪果

悪いタネをまけば、必ず悪い芽が出る。

悪い行いをすれば、必ず悪い結果が返ってくる。

自因自果

自分の行いは、自分の結果となって返ってくる。

刈り取らねばならぬ一切は、自分のまいたものである。

大根のタネをまけば、大根が生える

ちょうど、大根のタネをまけば大根が生え、カボチャのタネをまけばカボチャが生えるように、よい行いをすれば、必ずよい結果が返ってきますし、悪い行いをすれば、必ず悪い結果が返ってくるのです。

善因善果、悪因悪果の因果の道理に狂いは無しで、

よい行いをしたのに悪い結果が返ってきた等と言う「善因悪果」(こんな言葉は仏教にはありません)なんてことは絶対にないのです。

もし、そんなことがあるとすれば、大根のタネをまいて、カボチャが生えてきたのと同じことになります。

自因自果―自業自得

因果の道理3つ目の「自因自果」は、また「自業自得」とも言われます。

「業」と言うのは、私たちの行いのことを指しますから、

分の行い()の報いは、分がるということです。

たとえば、自分がお酒を飲めば酔っ払うのは自分です。自分がお酒を飲んでいるうちに、何も飲んでいない隣にいる人が酔っ払い始めた、なんてことは聞いたことがありません。

また、学生でも、自分が勉強すれば自分の成績が上がります。自分が勉強した分、友達の成績が上がるのであれば、勉強する気になんてとてもならないでしょう。

このように、当たり前と言えば当たり前ですが、私たちは自因自果をある程度は分かった上で、毎日の生活を送っています。

仏教-Buddhism
京都大学 古典に学ぶ会

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