因果の道理(因果応報・因果の理法)についての説明です。
因果の道理と普段は一言で言いますが、正しくは因縁果の道理です。
因とは、私たちの行い、直接の原因となるもの。
縁とは、因を助け、結果を引き起こすもの。
そして、果とは、因と縁が結びついて起こる結果です。
因――┬――縁
|
|
↓
果
※因と縁が結びつくことで結果が起こる
分かりやすく、種もみを例に出しましょう。
種もみ(因)があるからといって、それだけでは芽は出ません。コンクリートの上では芽は出ないでしょうし、土の上に置いても水がなければ干からびてしまうでしょう。
このように、種もみが芽を出して成長するためには、日光・土・水・気温など様々な他の要因(縁)が必要です。
そうして、因と縁が合わさって、はじめて、お米(果)ができます。
種もみ(因)――┬――環境(縁)
|
|
↓
果
種もみ(因)だけでもお米はできませんし、日光や土(縁)だけでもモチロンお米はできません。
このように、因と縁が合わさらなければ、絶対に結果が起こることは無いのです。これが因果の道理を複雑にし、原因と結果のつながりを不透明にしています。私たちが普段、因果の道理をあからさまに実感できないのは、その複雑さによるところが大きいでしょう。