仏教-Buddhism-

因果の道理(因果応報・因果の理法)についての説明です。

因果の道理

因縁果の道理

因縁果の道理

因果の道理と普段は一言で言いますが、正しくは因縁果の道理です。

因とは、私たちの行い、直接の原因となるもの。

縁とは、因を助け、結果を引き起こすもの。

そして、果とは、因と縁が結びついて起こる結果です。

因――┬――縁




※因と縁が結びつくことで結果が起こる

分かりやすく、種もみを例に出しましょう。

種もみ(因)があるからといって、それだけでは芽は出ません。コンクリートの上では芽は出ないでしょうし、土の上に置いても水がなければ干からびてしまうでしょう。

このように、種もみが芽を出して成長するためには、日光・土・水・気温など様々な他の要因(縁)が必要です。

そうして、因と縁が合わさって、はじめて、お米(果)ができます。

種もみ(因)――┬――環境(縁)
 |
 |
 ↓
 果

種もみ(因)だけでもお米はできませんし、日光や土(縁)だけでもモチロンお米はできません。

このように、因と縁が合わさらなければ、絶対に結果が起こることは無いのです。これが因果の道理を複雑にし、原因と結果のつながりを不透明にしています。私たちが普段、因果の道理をあからさまに実感できないのは、その複雑さによるところが大きいでしょう。

仏教-Buddhism
京都大学 古典に学ぶ会

リンクフリー